店舗完成前から発信ー飲食店のInstagram支援ー
三重県内で新規オープンした飲食店に対し、サンエルでは開業前から開業後にかけて、Instagramを中心としたデジタルプロモーションを支援した。
開業前から店舗の認知と関心を高め、開業後も継続して情報を発信していくために、どのような方針で取り組んだのかを紹介する。
| 業種 | 飲食業/店舗運営 |
| 提供サービス領域 | Webプロモーション |
| 実施概要 | 新規オープンする飲食店の開業前から開業後にかけたデジタルプロモーションを支援 |
クライアントの課題
新規開業店舗として、オープン前から店舗の認知を形成し、「知っている」「行ってみたい」という状態をつくる必要があった。
一方、プロジェクト開始時点では、正式な店舗名や内装などもまだ固まりきっていなかった。そのため、完成した店舗や料理の写真を使った一般的な店舗告知が難しい状況だった。
こうした状況を踏まえ、主に以下の5つを課題としてプロモーションを設計した。
主な課題
| 課題 | 詳細 |
|---|---|
| 店舗完成前の認知獲得 | 店舗が完成する前から、どのように認知を獲得するか |
| 限られた素材での継続発信 | 完成した店舗や料理の写真が少ない中で、開業まで継続的に何を発信するか |
| 店舗・料理の世界観の統一 | 店舗や料理の世界観を、どのように統一して伝えるか |
| 来店につながる魅力の伝え方 | 店舗や商品の魅力に加え、周辺地域での過ごし方も含め、来店をイメージできる情報をどのように伝えるか |
| 開業後の継続的な発信体制 | 開業後も、店舗側で継続して情報発信できる状態をどのようにつくるか |
実施内容
サンエルではInstagramを中心に、アカウントの立ち上げから投稿の企画・制作、撮影、素材管理まで、一連の運用を支援した。
あわせて、開業後に店舗側で継続して情報発信していくことを見据え、店舗スタッフ自身による発信への移行も支援している。
| 施策 | 実施内容 |
|---|---|
| Instagramアカウント立ち上げ支援 | アカウントの新規開設/初期リールの制作・投稿 |
| 投稿企画・運用設計 | 投稿テーマ・投稿スケジュールの設計/フィード・リール・ストーリーズの企画・制作/キャプション・クリエイティブ制作/写真の選定・加工 |
| クリエイティブ制作・撮影支援 | サンエルスタッフによる現地撮影/プレオープン・開業時の写真・動画素材の収集/SNSで使用する素材の選定・管理 |
| 店舗側での発信への移行支援 | 店舗スタッフ自身による情報発信への移行支援 |
今回の方針
今回のプロジェクトでは、「店舗が完成してから情報を発信する」のではなく、店舗ができていく過程から発信することを大きな方針に据えた。
店舗の完成を待つのではなく、工事や商品開発、地域の風景などもコンテンツとして捉え、開業までのストーリーそのものを発信材料として活用した。
店舗ができていく様子を継続して伝え、開業前から店舗の存在を知ってもらうとともに、オープンへの関心を高めることを目指した。
もう一つ重視したのが、店舗や商品の情報だけでなく、クライアントが店舗づくりの発想の源泉としていた周辺地域のロケーションや、そこでの過ごし方まで伝えることである。
クライアントが周辺地域のどこに魅力を感じているのかをヒアリングし、早朝の現地へ足を運んで風景や空気感を動画や写真で撮影した。
その素材を活用し、店舗だけでなく、地域で過ごす時間までイメージできるコンテンツを制作した。
クライアントが感じる周辺地域の魅力にサンエルも共感し、発信コンテンツに落とし込むことで、店舗単体の魅力だけでなく、地域を訪れることも含めた来店イメージにつながる発信を行った。
開業後も、商品を紹介するだけではなく、「ここでどのような時間を過ごせるのか」まで含めて伝える方針で運用している。
| 方針内容 | 概要 |
|---|---|
| 店舗ができていく過程から発信する | 工事や商品開発、地域の風景なども発信材料とし、店舗完成前から継続して情報を届ける |
| 店舗まで足を運ぶ理由を伝える | 店舗や商品の紹介だけでなく、地域の風景や過ごし方も含め、「この店を目的に訪れたい」と感じてもらえる情報発信を重視する |
実施後の成果
〈定量的な変化〉
定量面では、Instagramの運用期間全体で、フォロワー数や閲覧数、プロフィールアクセスなど一定の実績が確認された。
また、グランドオープン前後30日間を比較すると、閲覧数やプロフィールアクセスなど、複数の指標で増加が見られた。
定性面では、開業前から継続して情報を発信するための基盤づくりに加え、開業後の発信内容の広がりや、店舗スタッフ自身による発信への移行も進んでいる
運用期間全体の実績
2025年9月のInstagram運用開始から2026年7月末までの期間で、Instagramアカウントでは以下の実績を記録した。
| 指標 | 実績 |
|---|---|
| フォロワー純増 | 1,600人以上 |
| 閲覧数 | 66万回以上 |
| Instagramプロフィールへのアクセス | 2万件以上 |
| コンテンツでのインタラクション | 9,000件以上 |
グランドオープン前後30日間の比較
2025年12月のグランドオープンを基準に、開業前30日間と開業後30日間を比較すると、以下の変化が確認された。
| 指標 | 実績 |
|---|---|
| 閲覧数 | 約2.3倍 |
| プロフィールアクセス | 約1.5倍 |
| コンテンツでのインタラクション | 約1.3倍 |
| 1日あたり平均リーチ | 約2.4倍 |
〈定性的な変化〉
新規店舗のInstagramをゼロから立ち上げ、開業前の準備段階から開業後まで、継続して発信するための基盤を構築した。
完成した店舗や料理だけに頼らず、工事や開業準備、地域などにも発信テーマを広げることで、継続してコンテンツを制作できる状態をつくった。
また、撮影・制作・投稿までの運用フローを構築し、プレオープンや開業時を含め、継続して写真・動画素材を蓄積できるようになった。
開業後は、朝の過ごし方やモデルコース、地域体験など、その土地で過ごす時間をイメージできる企画へと発信内容が広がっている。
現在は、店長やスタッフ自身で撮影・投稿していく方向へ移行しており、サンエルによる運用代行から、店舗側に発信ノウハウを残す支援へとフェーズが進んでいる。






